「遠距離介護の幸せなカタチ」柴田理恵著

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「遠距離介護の幸せなカタチ」柴田理恵著

 女優・柴田理恵の場合、親の介護はある日突然やってきた。6年前、富山の実家で独り暮らしをしていた89歳の母が病で倒れ、入院したのだ。

 母は「また家に帰って1人で暮らしたい」と望んでいた。重い腎盂炎だったが延命治療を拒み、なんとか退院したが要介護4に。小学校教師だった母は、退職後もお茶や謡を教えていた。大切なものはみな富山にあるので、東京に連れてくることはできない。

 お正月に自宅でおせちとお酒を、というニンジン作戦にのせられて母はリハビリに励む。その後、再入院し、退院、自宅での療養を選んだ母を介護するために、柴田は月に1度、帰ることに。

 自分の人生を捨てずに介護をする方法を探る。

(祥伝社 1760円)

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