「遠距離介護の幸せなカタチ」柴田理恵著

公開日: 更新日:

「遠距離介護の幸せなカタチ」柴田理恵著

 女優・柴田理恵の場合、親の介護はある日突然やってきた。6年前、富山の実家で独り暮らしをしていた89歳の母が病で倒れ、入院したのだ。

 母は「また家に帰って1人で暮らしたい」と望んでいた。重い腎盂炎だったが延命治療を拒み、なんとか退院したが要介護4に。小学校教師だった母は、退職後もお茶や謡を教えていた。大切なものはみな富山にあるので、東京に連れてくることはできない。

 お正月に自宅でおせちとお酒を、というニンジン作戦にのせられて母はリハビリに励む。その後、再入院し、退院、自宅での療養を選んだ母を介護するために、柴田は月に1度、帰ることに。

 自分の人生を捨てずに介護をする方法を探る。

(祥伝社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩