「パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック」ヨッピー著/KADOKAWA(選者:中川淳一郎)

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万人が読むべき子育ての大切さとノウハウ

「パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック」ヨッピー著/KADOKAWA

「親の愛」「充実した人生」を感じる本を久々に読んだ。タイトル通り、いかにして育児をラクにし、夫婦でいかに協力するか、などをこれでもか! とばかりに紹介する。昨今、子育ての話題になると、「ワンオペ育児」「産後うつ」などとにかく悲壮感が強過ぎる。しかし、各種家電やインターネット、家事代行などを使えば無理せず楽しく子育てができると著者は力説する。

 数多くのアイテムや支援制度、心構えを紹介するが、著者は一貫して「子どもが生まれたばかりの時間は貴重である」というスタンスに立つ。だからこそ男性であろうとも、絶対に育児休暇は取るべきなのだという。会社には妊娠判明後すぐに育休を取りたい旨を伝えるべきだという基本から開始。

 日給制の出来高仕事をしている人は「仕事を休むと生活が立ち行かない」というケースで手取り30万円を失うことを躊躇するだろう。その場合は借金して休むことを勧めるのだ。

〈それくらい新生児の育児は大変ですし、なんと言っても貴重な時間でもあります。生まれたての頃、「新生児」と呼ばれる時期は約1か月しかありません。子どもの一生のうち、たった1か月です。そのたった1か月こそ正念場ですし、貴重な1か月を間近で見ることが出来る幸せな時間でもあります〉

 本書がまず紹介するのは洗濯乾燥機だ。「未導入の世帯は絶対に導入してください」とその素晴らしさを述べる。価格は確かに高いのだが、それに余りあるメリットを次々と挙げ、つい買いたくなってしまう。

 じゃあ、どうやってその原資を得るのかといえば、後の項目で「楽天経済圏」や「PayPay経済圏」を活用してポイントを貯めれば年間20万ポイントほど貯まる、だから僕はキャッシュレス決済をする、といった育児以外の面でも役に立つ「ネット活用術」も伝授する。

 私には子どもがいないので、子育てのリアル・キツさ・喜び・楽しさはよく分からなかったが、この本を読むことによりクッキリとイメージができた。子育て当事者向けの本ではあるものの、現代の子育て事情のリアルを知ることができるほか、孫を預かることもあるだろう祖父母にとっても役に立つ「ハック」が多数紹介されている。企業の人事部や育休利用を相談され「チッ!」と思った子育てを終了した世代の人にとっても、現状認識を得るには良い。

 また、子育てに限った話ではなく、「生活をどうラクにするか」「時短をいかにして達成するか」といった観点をベースに書かれているため、万人向けである。 ★★半

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