「遊行期」五木寛之著

公開日: 更新日:

「遊行期」五木寛之著

 本人が意識していようがいまいが、ヒトはある年齢に達すると必ずボケる。アルツハイマー型の認知障害は別として、「ちょっとボケが入ってきた」程度のボケかたは、体力の衰えと同じく自然のことだと92歳になった作家は言う。むしろボケはやがて死を迎える人間への貴重な贈り物かもしれないとも。

 どうせボケるなら、人もうらやみ自分も納得できるようなボケかたをしたい。本書はこれまで否定されてきたボケを人間の運命として受け入れ、高齢期をさらによりよく過ごすための「技法」を説いた生き方エッセー。

 ボケを受け入れる発想は、仏教の死を受け入れる発想と同じようなものだという。90歳まで生きた親鸞の人生などを紹介しながら、ボケの概念を覆し、よりよいボケかた、上手な生き方を説く。 (朝日新聞出版 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網