「火山のふもとで」松家仁之著

公開日: 更新日:

「火山のふもとで」松家仁之著 

 1982年、建築学科を卒業した「ぼく」は、村井俊輔設計事務所に入所する。かねて尊敬する「先生」の建築を自分の目で見て歩くうちに、その仕事の非凡さを肌身で感じ、大学4年の秋、思い余って先生に手紙を書いた。採用の予定はないと言われながらも、先生との面会にこぎつけ、仮採用となったのだ。ほかにも実績のある入所志願者のリストがあったというのに。

 村井設計事務所では、夏になると、浅間山のふもとにある「夏の家」に移動し、合宿生活をしながら仕事に取り組むことになっている。この夏、最大の課題は、事務所にとって10年ぶりの指名コンペへの参加となる国立現代図書館の設計案を詰めてゆくことだった。

 若き建築家のひと夏の経験を静謐な筆致で描く長編小説。 
(新潮社 935円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    目黒蓮不在のSnow Man、ラウールが"次期エース"へ台頭か「めめラウ」が与え合う影響

  2. 2

    元関取の豊山亮太さん 4年前に土俵去るも、老人ホームの介護士をしながら国家試験目指し猛勉強中

  3. 3

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 4

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  5. 5

    松本人志"めちゃめちゃ癌"の心配される健康管理と伸び悩む「DOWNTOWN+」の今後

  1. 6

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  2. 7

    酒浸り、自殺説も出た…サッカー奥大介さんの“第2の人生”

  3. 8

    永尾柚乃は夏休みも「ヒルナンデス!」レギュラー出演でフル稼働 今や事務所の大看板に

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?