「事業内容:オバケ調査」児玉和俊著
「事業内容:オバケ調査」児玉和俊著
著者の会社は不動産コンサルティングだが、事故物件の不動産価値を取り戻す「オバケ調査」も行っている。建築図面などを預かり、機材を使って映像撮影、録音、電磁波調査など、泊まり込みで調査を行う。
女性の飛び降り自殺があった601号室の調査を依頼され、室内やエントランスなどにビデオカメラやボイスレコーダーを設置。午前0時30分、電磁波調査機が突然、警告音を発した。MAXに近い異常値だ。著者は女性が飛び降りた6階の外階段踊り場に行こうとしたが、足がすくんで入れない。後でオーナーに尋ねたら、女性が飛び降りたのは午前1時過ぎだったという。
著者が出合った調査事例を紹介するドキュメント。
(ワニブックス 1760円)