(83)タクシーに飛び乗り麻布署へ

林檎は順平の言葉を聞き、自分の基礎──を思い出した。
決して忘れることなどない、自らの心の奥底を。
「刑事辞めたら、友梨香は怒るかね」
「怒んないでしょ。そんな奴じゃないじゃん」
「だよね」
林檎は躰を起こした。
「ありがとう。来てよかっ…
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