「人生はマナーでできている」髙橋秀実著

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「人生はマナーでできている」髙橋秀実著

 巷のマナー本には「〇〇のときは〇〇してはいけません」などと書かれているが、これはマナーではなくルール。では、マナーとは何か。「挨拶する」「食べる」「匂う」「会議する」「結婚する」「踊る」など、マナーが必要とされる行為のひとつひとつを取り上げ、文献をひもとき、その道の専門家を取材して考えるノンフィクション。

 最初のテーマは「おじぎ」。850年にわたり礼法を継承してきた小笠原流宗家によると「おじぎとは、もともとひれ伏すということ」だという。さらに、礼法の基本である「立つ」「座る」「歩く」「おじぎをする」など、全ての所作が、実は武士が日常生活の中で体を鍛える鍛錬法なのだそうだ。

 さまざまなマナーがなぜ存在するのか、その「そもそも」の部分に軽妙な筆致で迫るおすすめ本。

(筑摩書房 990円)

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