「殺意はないけど」乃南アサ著

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「殺意はないけど」乃南アサ著

 小樽でタウン誌の編集長をしている28歳の由記は、同級生で元アイドルの阿季子の自宅新築祝いのホームパーティーに参加するため上京する。一緒に上京するはずだったアナウンサーのはるなは、急な仕事でこられなくなってしまった。阿季子の家にはすでに玲子が到着していた。玲子は女優志望だったが夢かなわず、今はぬいぐるみ劇団に所属している。4人は中学からの同級生だ。

 大勢の業界人たちが集まったパーティーの最中、届いたお祝いの品を開けた阿季子が泣き崩れる。送られてきたのは無数の穴があけられた阿季子のポートレートのパネルだった。さらに別の箱にはガラス片が詰まった観葉植物が入っており、阿季子の代わりに開封した玲子が手にけがをしてしまう。

 闇を抱えた4人の人間模様を描くサスペンス。

(新潮社 737円)

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