「裸足で逃げる」上間陽子著

公開日: 更新日:

「裸足で逃げる」上間陽子著

 沖縄の風俗業界で働く若い女性たちの生活史。

 2012年の夏に会った20歳の優歌は、お金がなくなるとキャバクラに体験入店して数日間働くという日々を繰り返していた。16歳で妊娠して結婚し、17歳で子どもを産んだが、離婚され、引き取るはずだった子どもは夫の母親に連れていかれてしまったという。翌年、優歌に新しい恋人ができるが、彼はDVの常習犯だった。話を聞く中、優歌がかつて兄からも暴力を受けていたことも分かる。やがて、優歌は恋人の子を身ごもるが、2人の関係は悪化していく。(「キャバ嬢になること」)

 そのほか、15歳から援助交際している春菜など、暴力から逃げて、自分の居場所を作り上げていく姿を、長いときには4年をかけて並走し、心を開いた彼女たちの話に耳を傾け記録した力作。 (筑摩書房 968円)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  3. 3

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  4. 4

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  5. 5

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  1. 6

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 7

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン

  4. 9

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 10

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち