著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

ソープ接待を受けていた東大教授も…医師は崇め奉られる人種か

公開日: 更新日:

 映画「シビル・ウォー」(米2024年)に、ベテランジャーナリストのこんなセリフが出てきます。

「今までさまざまな『独裁者』と呼ばれる人物に直接インタビューしてきたが、実際に会って話してみると例外なく、みんな人間的には驚くほどクソだった」

 ドイツの哲学者、ハンナ・アーレントも「エルサレムのアイヒマン」で、「悪徳の根源は凡庸さ」と結論付けています。

 ユダヤ人大量虐殺を首謀したアドルフ・アイヒマンは南米に逃亡の末、モサドに捕らえられ、エルサレムで裁判にかけられます。傍聴したハンナ・アーレントは彼の凡庸さに驚きます。

 人類史に刻まれた惨劇の首謀者は、実は何の理想や展望もない、想像力も共感力も皆無の、ただただ言われたことだけを確実にこなす小心な能吏だったのです。

 国家権力の乱用で人命が失われた「大川原化工機事件」や「森友事件」を見ていると、日本の裁判所や検察、警視庁にもそんな「小アイヒマン」がいっぱいいそうです。

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