著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

緑内障の人は注意! 風邪薬や頻尿の薬に潜む落とし穴

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 高齢になると体のさまざまなところに不調が出てきて、クスリのお世話にならなければならない機会も増えてきます。ところが、その「いつもなにげなく飲んでいる、使っているクスリ」が、緑内障に影響を与えることがあるのをご存じでしょうか。特に注意したいのが、以前も紹介した「抗コリン薬」を代表とする抗コリン作用を持ったクスリです。

 抗コリン薬は、神経伝達物質であるアセチルコリンという物質の作用を止めることで、体の緊張を緩めたり、胃腸などの痙攣を抑えたりする作用があります。また、抗コリン薬以外でも抗コリン作用を持っていて同様の作用を示すクスリもあります。

 いくつか例を挙げると、頻尿や尿漏れの薬、ぜんそくの吸入薬、胃腸薬、乗り物酔い止め、抗精神病薬、睡眠導入薬などがそうですし、さらには市販の風邪薬やアレルギー薬などにも該当するものがあります。つまり、クスリを使っている多くの方が、知らずに抗コリン作用を持ったクスリを使用している可能性があるのです。

 問題となるのは、抗コリン作用が目で起こると目の中の水の流れを妨げ、眼圧を上げてしまうことがある点です。緑内障は、目の中の圧力=眼圧が上がることで視神経が傷つき、視野が少しずつ欠けていき、最悪失明に至ってしまう病気です。一度失われた視野は元に戻らないため、早期発見と進行を抑える治療が何よりも大切になります。

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