ロッテ藤原恭大に覚醒の兆し 3年間で取り組ませたのは「自分のプレーの振り返り」だった
2024年、沖縄の糸満キャンプでのことだ。
昼休憩の最中、グラウンドでは藤原恭大(25)がランチ特打を行っていた。バックネット裏の控室からガラス越しに見ていると、打つときにタイミングがまったく合っていない。上げた右足と一緒に、体も前に突っ込んでしまう。ボールを正確にとらえるのは難しいと思った。
足を上げるのは反動をつけて、打球を遠くに飛ばしたいという欲があるのだろう。だが、イチローも、大谷翔平も、海を渡ってから足を上げるのをやめ、ノーステップにしてうまくいった。
藤原も足を上げるのをやめたらボールをとらえる確率も上がるのではないか。そう思ったが、自分は打撃の専門家ではない。黙っているべきかとも考えたものの、村田打撃コーチ(現DeNA二軍監督)を呼んで相談すると、
「いいと思いますよ。ノーステップで打たせてみましょう」
と言って、すぐに本人にやらせてくれた。
それ以降、しばらくの間、藤原はどんな状況だろうとノーステップのタイミングの取り方で打つようになったが、やがて物足りなく感じたのか、本人が、


















