巨人・吉川尚輝が三軍復帰戦で痛恨負傷も…一軍での若手躍動で問われる阿部采配
5日のDeNA戦。相手先発の石田裕太郎に六回まで3安打無得点に抑えられていた巨人ベンチが一気に沸いた。七回2死一、三塁の好機で代打で登場した大城卓三が右翼へ逆転3ラン。今季3打席目、出場試合が限られる前選手会長の意地の一発にナインは蜂の巣をつついたような騒ぎとなったが、試合中のベンチにはショッキングなニュースが届けられていた。
「三軍戦に出場した吉川尚輝(31)が負傷交代したのです。吉川は昨年10月に両股関節を手術。リハビリを終え、この日が復帰戦でした。一塁ベースカバーに入った際に打者走者と交錯し、左肩を押さえてその場にうずくまったというから心配です。吉川は岡本和真がメジャーに移籍してしまった今季の巨人のポイントゲッターであり、守備の要。阿部監督はそんな大黒柱の一日も早い復帰を待望していただけに、ショックは大きいでしょう」(巨人OB)
一方でこんな見方もある。別の巨人OBがこう言う。
「吉川尚輝の負傷は確かに痛い。でも、一軍では阿部監督の『新しいチームをつくる』という方針のもと、若手が躍動している。前日4日の試合で1番に入り、3安打2得点と結果を出した2年目で23歳の浦田俊輔がいい例で、26歳の佐々木俊輔や23歳の中山礼都、25歳の増田陸らもチャンスをつかもうと必死にやっています。若手が活躍すればチームに勢いが出る。浦田と佐々木は阿部監督が今季のテーマに掲げる『機動力野球』にも合致します。吉川が戻れば、浦田の出番が激減する可能性がある。伸び盛りの選手は試合に使ってなんぼ。負傷した吉川の状態に限らず、阿部監督には腹を決めて我慢強く若手にチャンスをやってほしい。これまでのように、結果が出なくなったらすぐにベンチ行き、二軍行きというのでは、巨人は変わりませんから」
吉川の負傷交代という不測の事態も、阿部慎之助監督の胆力次第で「ケガの功名」に変えることもできるというわけだ。


















