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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

御三家「武蔵高校」復活の兆し(前編) 東大、京大、一橋、東科大に65人、その「秘密」を杉山剛士校長に直撃!

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「やっと本領を発揮しだした」と表情を緩めるのは私立男子中高一貫"御三家"の武蔵高校の70代OB。かつて東大合格者トップ10の常連だったが、ここ四半世紀は低迷が続き、OBたちをイライラさせてきた。トップ10に名を連ねたのは1999年が最後だ。昨年の東大合格者は23人。1学年の生徒数は約170人で同じ御三家の開成の400人や麻布の300人と比べずっと少ない。分母が小さいぶん、悲観するほどの結果ではないものの、現役は23人中11人しかいなかった。

■今年の東大合格者は3人増の26人

 今年の東大合格者は26人。3人増えただけだが、現役は21人と昨年からほぼ倍増した。OBが喜ぶのは東大入試の結果だけではない。難関大進学実績のバロメーターのひとつ「東京一工」(東大、京大、一橋大、東京科学大=旧東工大)の合格者も65人(京大17、一橋9、科学大13)と昨年の49人(10、2、14)から大幅に増えた。なお、科学大の13人のうち1人は医学部(旧東京医科歯科大)の合格だ。いずれにしても、東京一工の合格者65人という数字は、近年でもっとも悪かった5年前が31人だったことを考えると爆上がりといえるだろう。前出の70代OBが「名門復活も近い」と声高に話すのもうなづける。

 さらには、今年の国公立大への進学者も94人。実に1学年の生徒数の約55%を占めている。

 武蔵を上昇気流に乗せた立役者は同校OBの杉山剛士校長(76年卒、東大教育学部出身)だ。埼玉県立浦和高校の校長を務めたあと、7年前に母校に戻ってきた。不振からの立て直しが期待されたが、単に進学実績を上げるだけの方針はとらなかった。

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