「グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話」池上彰、佐藤優著

公開日: 更新日:

「グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話」池上彰、佐藤優著

 新たな視点で童話や昔話を読み解く対談集。

 イソップ寓話の「すっぱいぶどう」では、空腹の狐がぶどう畑で何度試みても果実に手が届かず、「どうせこのぶどうはすっぱくてまずいに違いない。絶対食べてやるもんか」と捨てゼリフを残して去るというあらすじ。

 約8割が第1志望校に入れない現代の「お受験」を引き合いに、ぶどうを取るために無理なジャンプを繰り返しているとケガ人続出の状況になると指摘。あの狐の捨てゼリフは、心の平穏を取り戻そうとする防衛機制であり、その自己正当化、合理化をポジティブな思考だと解釈すればいいと説く。

 ほか、「兎と亀」や「蜘蛛の糸」などを取り上げ、弱肉強食の新自由主義の世の中をどう生きていけばいいのか古典に学ぶ。

(中央公論新社 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ