「グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話」池上彰、佐藤優著

公開日: 更新日:

「グリム、イソップ、日本昔話 人生に効く寓話」池上彰、佐藤優著

 新たな視点で童話や昔話を読み解く対談集。

 イソップ寓話の「すっぱいぶどう」では、空腹の狐がぶどう畑で何度試みても果実に手が届かず、「どうせこのぶどうはすっぱくてまずいに違いない。絶対食べてやるもんか」と捨てゼリフを残して去るというあらすじ。

 約8割が第1志望校に入れない現代の「お受験」を引き合いに、ぶどうを取るために無理なジャンプを繰り返しているとケガ人続出の状況になると指摘。あの狐の捨てゼリフは、心の平穏を取り戻そうとする防衛機制であり、その自己正当化、合理化をポジティブな思考だと解釈すればいいと説く。

 ほか、「兎と亀」や「蜘蛛の糸」などを取り上げ、弱肉強食の新自由主義の世の中をどう生きていけばいいのか古典に学ぶ。

(中央公論新社 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    九州国際大付野球部で暴力事件 楠城監督が日刊ゲンダイに明かした「不祥事」への言い分

  3. 3

    渋野日向子が米ツアー「出場かなわず」都落ちも…国内ツアーもまったく期待できない残念データ

  4. 4

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  5. 5

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  1. 6

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち

  2. 7

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  3. 8

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  4. 9

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  5. 10

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚