それぞれのリアルが見えるエッセー本特集(3)「我慢するなメシと旅」沢野ひとし著
ひとりひとりが違う人生を生きていて、違う風景を見ている。人は、同じような毎日を送っていると別の世界があることを忘れがちだ。そこで今回は、全く違う世界に生きる人たちのエッセー本を紹介する。
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「我慢するなメシと旅」沢野ひとし著
「人生を豊かにするのはメシと旅だ」と実感する80歳越えのイラストレーターが、自らの記憶を基にメシと旅の哲学を紹介したイラストエッセー集。2019年に電子書籍化された四季それぞれのエッセーを加筆修正したものに、書き下ろしの最終章「台所の哲学、人生の四季」を加えて、フルカラーのイラストを150点以上収録している。
あきれるほど通った八丈島で出合った小粒の青トウガラシや、19歳の秋に中野ブロードウェイで遭遇した衝撃的な焼きうどん、定年後の中国歴史愛好家メンバーで訪れた中国で出合った山東料理などが紹介されている。ほかにも「人生に大当たりはなかったが生モノが好きすぎてお腹が大当たりした」という異色のエピソードも面白い。ユーモアたっぷりの力の抜けたイラストが食欲と旅情をそそる。
(KADOKAWA 2145円)


















