著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

安全性について消費者を欺いた…米メタが最大180億ドルで和解の裏側

公開日: 更新日:

 「子どもを依存させ、安全性について消費者を欺いた」として、各州の司法長官がテック大手メタ(インスタグラム・フェイスブック)を訴えていた連邦訴訟が、和解という形で決着し大きな話題になっています。

 メタはこれを受け、最大180億ドルという巨額の和解金の支払いと同時に、今後は子供の安全を守るためのシステム変更を行うと約束しました。メタが法的責任を認めたわけではありません。それでも、若者への被害を企業責任として追及する流れを大きく前進させたと言えます。

 SNSがメンタルヘルスに与える悪影響は長年疑われてきました。しかしプラットフォーム側は、安全機能や法的保護を根拠に反論してきました。その構図を変えた一つが、カリフォルニア州の個人訴訟です。

 2023年、当時17歳だった女性がメタとグーグル(YouTube)を相手取って、「依存性のある設計のために、自分の精神状態に被害を受けた」と個人訴訟を起こし、今年3月勝訴しました。これは「依存させる製品設計」に企業責任を認めたアメリカでは初の評決となり、今回の和解を促す圧力の一つになったと考えられます。

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