「LAフード・ダイアリー」三浦哲哉著|フライドチキンが甘酸っぱい理由
「LAフード・ダイアリー」三浦哲哉著
映画の研究のため、家族4人で1年間、アメリカ・ロサンゼルス(LA)で暮らした著者によるエッセー。慣れない暮らしに四苦八苦しながらも、めくるめくような不思議な食体験をしたという日々をつづる。
チェーン店でフライドチキンを注文したときは、子どもに無難なフレーバーを選んだつもりだったが、その人工的な甘酸っぱさに愕然。しかし、その後、こうした食べ物がビール片手にスポーツ観戦をしながら食べることを想定してデザインされていると知り納得する。ほかにも、公園でのバーベキューを見て魅せられた「タコス」や、食における「季節の不在」、そして高級住宅街のレストランで供される「ヒップな」外食体験など。社会的多様性によって育まれたかの国の食文化の深奥に入り込む。 (講談社 990円)


















