映画「アンフェア」大ヒット 篠原涼子はなぜ女性にもモテる?

公開日: 更新日:

 映画「アンフェア the end」がヒットしている。最終で興収20億円は超えるだろう。刑事ものなのに、意外や老若、幅広い層の女性客が多い。これは明らかに主演の篠原涼子人気だ。

 篠原は、刑事の雪平夏見を演じる。お馴染みの豊かな黒髪、長く黒いコート。この黒ずくめのスタイルは今でははやらない、時代錯誤のいでたちに映るが、これが実に格好いいのだ。

 本作における篠原の魅力は他に3つある。色気と目力と心意気だ。

 冒頭のシャワーシーンでは後ろ姿ながら、バランスのいい筋肉質の美しい全裸に見惚れる。

 顔の表情をしっかりとらえたアップも多い。次に大きく見開いた目が強調される。そのキラキラした目力は、秘めた悲しさと、そこから生まれる復讐心の強さの象徴のように見える。

 雪平は警察組織や検察庁にはびこる悪に立ち向かう。周囲の誰もが敵に見えてきて、人を信じられなくなる。その代わりある年下の容疑者を信じて行動をともにする。この信じる力こそ、優しい心意気なのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾