映画「アンフェア」大ヒット 篠原涼子はなぜ女性にもモテる?

公開日: 更新日:

 映画「アンフェア the end」がヒットしている。最終で興収20億円は超えるだろう。刑事ものなのに、意外や老若、幅広い層の女性客が多い。これは明らかに主演の篠原涼子人気だ。

 篠原は、刑事の雪平夏見を演じる。お馴染みの豊かな黒髪、長く黒いコート。この黒ずくめのスタイルは今でははやらない、時代錯誤のいでたちに映るが、これが実に格好いいのだ。

 本作における篠原の魅力は他に3つある。色気と目力と心意気だ。

 冒頭のシャワーシーンでは後ろ姿ながら、バランスのいい筋肉質の美しい全裸に見惚れる。

 顔の表情をしっかりとらえたアップも多い。次に大きく見開いた目が強調される。そのキラキラした目力は、秘めた悲しさと、そこから生まれる復讐心の強さの象徴のように見える。

 雪平は警察組織や検察庁にはびこる悪に立ち向かう。周囲の誰もが敵に見えてきて、人を信じられなくなる。その代わりある年下の容疑者を信じて行動をともにする。この信じる力こそ、優しい心意気なのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ