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碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

椎名桔平主演「破裂」 大人には堪えられぬ秀逸医療サスペンス

【連載コラム「TV見るべきものは!!」】

 現在、原作=久坂部羊のドラマが2本、同時に放送されている。フジテレビ系「無痛」と、NHK土曜の「破裂」だ。大阪大学医学部出身の医師でもある久坂部。ドラマに登場する、「医者は3人殺して初めて一人前」といったセリフにもリアリティーがある。

 舞台は帝都大学病院。心臓外科の准教授・香村(椎名桔平)が、老化した心臓を蘇らせる画期的な治療法を開発する。最初の被験者は国民的俳優で、香村の実の父親でもある倉木(仲代達矢)だ。手術は成功するが、致命的な副作用が判明する。時間が経つと心臓が破裂してしまうのだ。教授の座を切望する香村は、事実を隠しながら研究を進めることを決意。ギラついた芝居で医師の暗黒面を表現する椎名がいい。

 一方、香村を操ろうとするのが官僚の佐久間(滝藤賢一)だ。狙いは、超高齢化社会の解消。滝藤はダブル主演かと思わせる怪演で、策士・佐久間と一体化している。

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