興収予測も低調 三谷幸喜「ギャラクシー街道」が不評なワケ

公開日: 更新日:

 今や日本一のヒットメーカーと称賛される三谷幸喜(54)が監督&脚本を手がけた最新作「ギャラクシー街道」の評判が散々である。

 映画は主演のSMAP香取慎吾(38)をはじめ、綾瀬はるか(30)、大竹しのぶ(58)、西田敏行(67)、段田安則(58)、石丸幹二(50)……と一線級がズラリ。三谷監督初のSF作品でロマンチックコメディーをうたっており、共同製作のフジテレビも宣伝番組や過去作品の放送で盛り上げているが、とある平日の夜、日刊ゲンダイ記者が同作を観賞したTOHOシネマズ渋谷は空席の目立つ状況に加え、なんだかなぁ~と消化不良の浮かない表情で劇場を後にする客の姿が……。

 たしかにネット上の口コミレビューも含めて評判はヒドい。ハンバーガーショップという限定された空間内でストーリーが進むのは、三谷監督が得意とする“シットコム”スタイルのはずだが、そこにいる客は絡むことはなく、バラバラに話が進行。登場人物が宇宙人という、いわば“何でもあり”の設定におんぶにだっこなだけのシーンも多く、遠藤憲一扮する両性具有の宇宙人の出産シーンは笑いどころのひとつとしてPRされていたが、ドタバタもそこそこにあっさりと出産。小栗旬が正義の味方キャプテンソックスに変身するシーンでは小さな笑いも起きたが、それも宇宙人というご都合主義の設定だからできたこと。コメディエンヌとしての活躍が期待された綾瀬も見せ場に乏しいし、緻密に練られた伏線の回収という映画的なカタルシスもなし。全体を通してかなり食い足りなさを感じる内容だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃