タモリも「おそ松さん」も 脈々と受け継がれる赤塚イズム

公開日: 更新日:

 絵の下地作りのために私は東海道の要所をリポートすることになった。「平塚の街並みです」と写真を添えて説明すると、赤塚氏はすでに構想が浮かんだのか、「面白い」とほほ笑んでいた。しかし、赤塚氏は意識不明で再入院。再び筆を持つことはなかった。

「徒弟世界では弟子が頭角を現すと、出る杭は叩くがごとく、それ以上に出ないようにする師もいた」という話を聞く。

 赤塚氏は弟子の出世を手伝い、北見けんいち氏のように名を成すことを自分のこと以上に喜んだ。それはタモリの「わたしもあなたの数多くの作品のひとつです」という名弔辞につながっている。赤塚氏とキャラクターは、弟子や仲間たちの間で脈々と受け継がれている。
(ジャーナリスト・二田一比古)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々