「キングコング対ゴジラ」デジタルリマスター版の感激度

公開日: 更新日:

 本作がゴジラ映画の金字塔だと思う要因のひとつは音楽で、伊福部昭によるメーン曲が素晴らしい。「ダンダン、ダダダ」といったワンテンポでグイグイ押してくるサウンドは、伊福部音楽の紛れもない代表作であり、冒頭、4チャンネルの音響設備からこの曲が流れた時には、涙腺が緩んだほどだった。

 70年のリバイバル公開時、約23分が削られ、約74分の短縮版で公開されたという。今回は切られたネガが見つかり、オリジナルと同じ97分バージョンになった。初公開時、子どもたちが熱狂したように、今回もまた大人にも多くの子どもたちにも見てほしい。

(映画ジャーナリスト・大高宏雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった