巨泉さん悼む 「文化史に多大な功績」碓井広義上智大教授

公開日: 更新日:

 テレビ史上初の“夜のワイドショー”として前衛的な番組だった『11PM』で週2回、司会を担当していましたが、中でも『金曜イレブン』は、見る者の心を躍らせてくれました。

 右肩上がりの高度成長期を支える勤勉な日本人に対し、“遊んでいいんだよ”とゴルフや麻雀、競馬といった大人のレジャーを番組を通して紹介して人生の楽しみ方を提案。『遊びは文化』であることを世の中に知らしめたことは、テレビ史、いや、文化史における巨泉さんの多大な功績といえるでしょう。

 また『クイズダービー』の前身である『お笑い頭の体操』も含め、司会業の技を確立させると同時に、クイズバラエティー、トークバラエティーの番組構成の原型も築いた。『世界まるごとHOWマッチ』も含め、複数の長寿番組を生み出した、まさに60年代~90年代のテレビが元気だった当時を象徴するテレビタレント。

 いずれも巨泉さんの人格や教養、批評精神が必要不可欠であり、唯一無二のエンターテインメントの王様です。

(文=碓井広義/上智大教授・メディア論)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出演番組が不発…東山紀之が背負う“ジャニーズ幹部”の重圧

  2. 2

    激化する自民党「内部抗争」田畑“ゲス”議員の離党で火に油

  3. 3

    元カノ小川アナは結婚…櫻井翔“クソ甘えん坊”の険しい前途

  4. 4

    NHK“ポスト有働”和久田アナ 民放とは一線画す華ある本格派

  5. 5

    ジャニーズ事務所<2>アイドルも経営陣も世代交代の転換期

  6. 6

    都Fが公明を突然裏切り…都議会与党ついに「分裂」の裏側

  7. 7

    ジャニーズ事務所<1>スキを見せない「帝国」に生じた軋み

  8. 8

    「きっかけは私」島袋寛子が匂わせたSPEED解散“複雑理由”

  9. 9

    全米が称賛! イジメに気づいた幼稚園の先生が取った行動

  10. 10

    特大弾含む大当たりでも…日ハム清宮への意外な酷評と課題

もっと見る