「フルタチさん」で相乗効果が 日曜夜にテレビ回帰の兆し

公開日: 更新日:

 古舘伊知郎(61)が新番組や特番に続けざまに出演してバッシングされているが、注目すべきは2時間バラエティー「フルタチさん」(フジテレビ系)の日曜19~21時の時間帯。テレビ離れの時代に、異常なほどテレビを見ている人が多いのだ。

 この時間帯はここ数年日テレの独り勝ち状態が続いている。「ザ!鉄腕!DASH!!」「世界の果てまでイッテQ!」が強力で先週はそれぞれ19.4%、22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。

 一方、テレビ朝日が異例の週2回放送を始めた「日曜もアメトーーク!」が8.0%、テレビ東京の「モヤモヤさまぁ~ず2」が7.1%、TBSの2時間バラエティー特番「ピラミッド・ダービー」7.6%、新規参入の「フルタチさん」8.2%、さらにNHK大河「真田丸」があって15.3%で、ざっくり合計すると70%近い。

「今は20%超えの番組があると裏はあおりを食って死に体になるのに、日曜夜だけは例外。かつてのように“家でテレビを見る”という昭和的な視聴習慣が戻りつつある。当時はゴールデンタイムの総視聴率は80%も珍しくなく、例えば『8時だヨ!全員集合』と『オレたちひょうきん族』の土曜20時台“土8戦争”のように、面白い番組が競合してどちらも視聴率がアップした。今回の古舘参入は、そんな相乗効果も期待できそうな雰囲気がある。そのためにも『フルタチさん』には頑張ってほしいし、個性派の出演者を加えて日曜夜を盛り上げてほしい」(作家の松野大介氏)

 日テレの牙城を崩すためにも、各局がしのぎを削ってほしいものだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”