医者も政治家と同じ? 悪い意味で権力者扱いされ、阻害されている
「支援者がコメを持ってくるので自分で買ったことはありません」
コメ不足のご時世に、農林水産大臣がこんな演説をして世間を驚かせました。このような人を大臣にしてしまう自民党は、それはそれでスゴイ! 国民は政治権力の力を思い知ったと思います。
「支援者がおコメ持ってくるって、それってワイロじゃないの?」と誰もが思うのですが、なぜかこの点はマスコミも司直もスルー。
どうやら、この国では大臣は「ごっつぁんです!」し放題のようです。財務大臣は支援者から現金やインサイダー情報を、国土交通大臣は、家族全員のフリーパス乗車券や搭乗券を、厚労大臣の家族は支援者の病院の特別室にいつまでも好きなだけタダで入院できる特権をもらえるのかもしれません。
きっと、上級国民の社会では「正義とは権力者の利益である」(カリクレス~古代ギリシャの政治家)がジョーシキなのでしょう。
なんでこんなことになっているのでしょうか。
「権力は大衆が形成する」と、フランスの哲学者、M・フーコーは説明します。アホに権力を与えているのは大衆です。政治家の場合、有権者です。大衆がひれ伏して「センセイ、なにとぞよろしくお願いします」と祭り上げ、選挙で権力を与え、その権力を大衆は利用しようとするのです。