著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

トランプ大統領が繰り返し宣言する「黄金時代」は人型ロボットが創出する?

公開日: 更新日:

 トランプ大統領は日本、韓国、ドイツの自動車メーカーに米国商圏維持のため「Made in USA」の設備投資を行わせ、膨大な雇用を生み出したいと考えているようだ。

 サウジアラビアなど中東産油国にも米国に数兆ドルの投資を行うよう促した。さきのソフトバンクやTSMCのデータセンター建設など大規模投資を着火点に投資が投資を呼び込む「乗数効果」がこれから本格化する。

 トランプ大統領は1946年6月14日生まれ。米国史上最高齢、後期高齢者の大統領で、思春期を過ごした60年代は、米国が世界に輸出した製造業の全盛期、「黄金の60年代(ゴールデン60S)」とも呼ばれ、経済成長著しい時期だった。いまトランプ氏は、誰も見たことのない「黄金時代」を創出すると繰り返し述べている。これは、従来と全く異なる設備投資を意味し、その中核に産業用ロボットから進化した人型ロボットとなろう。

 米国労働者の賃金水準を維持するためにも、24時間365日働き、不平・不満も言わず、ノーミスの人型ロボット導入で労働生産性が高まり国際競争力は強くなる。製造ラインばかりか、介護、家事分担なども期待される。人工知能(AI)実装により、意思を持つような自律能動型の人型ロボット、この分野の市場規模は天文学的に増えるだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった