長嶋茂雄さんはアタシの活力剤だった。優しい人であんなに情のある人はいません!

公開日: 更新日:

2009年掲載 浅香光代さんによる「腕と度胸は日本一」(第1回)を再公開

 “燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、身近に接した誰もにそれぞれの「長嶋茂雄像」を強く印象づけてもいる。日刊ゲンダイ連載で多くの球界OBが語ってきたその実像を再構成して緊急公開します。

 今回は女剣劇のスターとして君臨した浅香光代さんによる「腕と度胸は日本一」の第1回(2009年掲載)を再公開(本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま)。

  ◇  ◇  ◇

 長嶋(茂雄)さんは、その現役選手時代からあこがれの人。「命を懸ける」はあたしの口癖だけど、それはもう本当に「長嶋さん命」でね。

 そんな長嶋さんとお近づきになれたのが長嶋さんが巨人の監督時代。赤坂の料理店で偶然、会ったんですよ。「あっ、長嶋監督!」と声を上げたら、出口に向かっていた監督が例の1オクターブ高い声で「はい~」と振り返って「ああ、浅香さんですね」と戻ってきてくださった。思わず「夢みたい。夢なら覚めなきゃいいわ」なんて言っちゃったわよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった