躁鬱状態の林家きく姫を救った林家木久扇師匠のひと言

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 ただ、有名人のお宅を訪ねて、ずうずうしく寝室に入り込み、ベッドの上で跳びはねたり、冷蔵庫を開けたり、失礼な言動をするのが大好評だったのですが、それが私にとってはすごくつらかったのです。相手は嫌がっているのに、面白くするために、という指示でやっていました。〈自分がされて嫌なことを人にしてはいけない〉と教育されていましたから、葛藤がありました。落語の方でも悩み、「これでいいのか」と考え込んで、20代半ばから30代前半までは躁鬱状態になってしまったのです。

 そんな時も師匠の存在は大きく、「人生なんて意外と簡単」「間違えてもいいんだよ」「気楽にやんなさい」。事あるごとに優しく諭され、どれだけ心が休まったことか……。

 おかみさんにも育てていただきました。私は9歳で母を亡くしていますから、料理や家事はそれほどできなかったんですね。それを言葉遣いを含めて、手取り足取り教えてくださいました。今では掃除を探究するほどです。

 落語や人付き合いを教えてくれたのは師匠、私を一人の女性として育ててくださったのはおかみさんです。親以上の存在として感謝の言葉もありません。ずっとずっと長生きしてほしいですね。

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