脱北テーマ映画の監督が語る 国家に壊される庶民のリアル

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「脱北者を迎えに天津まで行った際、10時間もの道中でタクシーが現地の若者の車と事故を起こしてしまったことがありました。向こうは、こちらの言葉から、中国人ではないと分かり、『当局に通報するぞ』と脅してきた。マダムは何がしかのカネを渡して対処していましたが、こうした住民どうしの密告もあるし、いつ何があるか分からないという緊張感を持っていました。普通の市民が生活費のためにブローカーをやるケースが多いのですが、街のやくざに脅されたり、儲けていて生意気と、同業者を当局に売るケースもあったそうです」

 ――中国からラオス、バンコク経由での亡命も、撮影は危なかったのでは。

「そうですね。12人くらいのグループでの行動だったのですが、真っ暗闇の山中を10時間以上、歩きっぱなしで、誰ひとり休もうとしないのですから、体力も限界ぎりぎりでした。ただ、マダムはなけなしの食料、自分のリンゴや水まですべて均等に仲間に分けるんです。私もその一人に加えてもらったから、生き延びることができた。マダムには、ああした窮状を世界に知らしめたいという思いがあったのでしょう」

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