著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

SNS離れは投稿の心理戦に疲れてきたことが一因ではないか

公開日: 更新日:

 炎上という言葉が定着して10年以上、いまだ毎日のように炎上事案が起きている。「キジも鳴かずば打たれまい」と、先人たちは余計な言動を慎むように警句を残したが、むしろ「人の口に戸は立てられない」のが現実なのだ。事実、炎上の研究書が出版され、ネット利用のマナーも何度も紹介されているが、炎上は後を絶たない。

 それはひとえに、いつでもどこでもネットに投稿できるスマートフォンと脊髄反射的に投稿できるSNSアプリの普及、ユビキタスに近い環境を実現するネットワークインフラがもたらしたものであり、ある意味で想定外の負の一面である。

 最近でも、大阪府北部を震源とする地震に際して、参議院議員で元大阪府知事の太田房江(66)が「(大阪府、市の国土強靱化への対応を)追及するいいチャンス」と、自民党所属の地方議員のSNSにコメントを書き込んで炎上した。現職の大阪府知事、松井一郎(54)が「いい加減にしなさい」とクレームを入れるのも当たり前で、被災直後に災害の政治利用を口走るなど非常識きわまりなく、たとえ筆が滑ったにしても不快に感じる人の方が圧倒的に多いだろう。それが元は地元の首長となれば、なおさらのことだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃