歌手・女優の坂本スミ子さん パルムドール表彰式の思い出

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■淡谷のり子先生とはジンフィズの縁

 淡谷のり子先生との思い出もあります。カクテルのジンフィズです。

 10代の頃、大阪の宗右衛門町のバーでアルバイトをやっていて。仕事で大阪に来ていた淡谷先生が店にいらして私がジンフィズを作ったんです。2回目だったか、また同じジンフィズを作ってあげた時に淡谷先生がすごく気に入ってくれて。私は未成年でお酒を飲めなかったのですが「(ジンフィズの)甘さを覚えていてくれて前回よりももっといい味になってる。えらい賢いお嬢ちゃんやね」って褒めてくれた。

 そうしたら、店のママが淡谷先生に「この子は歌が好きなんです。スミちゃん、歌いなさい。早く歌いなさい」っていきなり。伴奏もないけれど「歌ってごらん」って先生に言われ、淡谷さんの前でシャンソンを歌いました。「あなた歌が好き? あたしも歌が大好き。でもね、悲しい時に歌わなくちゃいけない時もあるのよ。歌いたくない時も歌わなくてはいけないのよ」という話をしてくれて、「ジンフィズおいしかったわ」と帰っていかれたんです。

 それから私が歌手になった後、淡谷先生と再会したら「あなたがスミちゃんなの? 歌手になったの? あの時のジンフィズがおいしかったわ」って思い出してくれて。今でも時々淡谷先生のことを思い出してジンフィズを飲みますね。

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