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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

喜び感じながら新たな体験を引き寄せる 土屋太鳳の魅力

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 そんな抜群の運動神経が大きな脚光を浴びたのは、日村も「“土屋太鳳感謝祭”ですよ!」(TBSラジオ「バナナムーンGOLD」16年10月14日)と絶賛した同年10月8日の「オールスター感謝祭」(TBS)だろう。土屋は「IQ246~華麗なる事件簿~」チームとして出演し、番組名物の「赤坂5丁目ミニマラソン」のランナーに名乗りを上げたのだ。

 森脇健児を筆頭に、このミニマラソンに向けて調整している男性芸能人も多数出場する中、土屋は驚きの激走を見せた。4周中3周までをトップで走り、最終的には8位(女性の中では1位)という大健闘。そして息も絶え絶えに言った。

「このマラソンつくって下さった方、すごいなって思います。キツくて、でも……。『IQ246~華麗なる事件簿~』、すてきなドラマになってます。本気で見ていただきたいです」

 司会の今田耕司をして、「こんな命がけの番宣あります!?」と驚嘆させる頑張りだったのだ。彼女のブログによると、「心の師匠」は出川哲朗だという。彼の「カメラは待つものじゃない。映りに行くものだ」という言葉を大事にしている。たとえ重要な役でも「引き寄せる」意思がなければ、本当の意味でカメラに映ることはできないということだ。

 まさに、それを体現する激走を見せた土屋。どんな新しい体験でも、「鍛えられる」という喜びを感じながら、積極的に引き寄せる。そんな姿に人は魅了されるのだ。

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