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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

裏口疑惑の情けなさ笑う…爆問・太田の父親譲りの業と矜恃

公開日: 更新日:

「頭きちゃってさぁ、頼むから記事差し止めたいくらい。800万払うから!」(太田光テレビ朝日「爆問ファンド!マネーの成功グラフ¥」8月20日放送)

「週刊新潮」が報じた爆笑問題・太田光(53)の日本大学裏口入学疑惑。記事では、太田が敬愛する立川談志の名言「業の肯定」を引き合いに出しながら、勉強のできない太田を溺愛する父が800万を支払って裏口入学したとつづられている。それに対し、太田が「800万」というキーワードをネタにしつつ、反論した言葉を今週は取り上げたい。

 太田は記事発表後、この番組に限らず出演するテレビ、ラジオ、ライブで疑惑をネタにしつつ、否定している。特に自身のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)では、笑いを交えながら約45分以上にわたって反論を展開していた。

 談志や両親への思いを吐露する太田。何より、既に亡くなってしまい、「やっていない」と証明する術もない父親が、不正を働いたことにされたことへの怒りとやるせなさにあふれていた。

 ところで太田の父親とは、どんな人物だったのか。かつて太田は「寺内貫太郎的な父親ではなく、情けないことばっかりいう父親だった」(フジテレビ「ボクらの時代」09年11月22日)と語っている。

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