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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

因縁の今田耕司も感服…テレビを知る中山秀征“出演数”の力

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「初めてこんな人とうまくいかないと思った。それまで楽しくやれば、なんとかなると思ってた」(中山秀征/フジテレビ「おかべろ」8月14日放送)

 かつて中山秀征(51)、今田耕司常盤貴子ナインティナインらが出演していた「殿様のフェロモン」(フジテレビ)という伝説の深夜番組があった。93年10月から94年3月に放送されたこの番組では「ハケ水車」などの名物企画が生まれたが、中山と今田の確執も生んだ。それを中山が回想して語った言葉を今週は取り上げたい。

 当時、中山は人気絶頂。レギュラーを14本も抱えていた。だから「殿様のフェロモン」は“14本目の番組”にすぎなかった。スタッフからも「楽しく酒を飲みながら女の子たちとワーキャーやってください」などと言われ気軽に引き受けた。だが、今田は違っていた。

 上京して「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ)以外、初のレギュラー。楽屋では集中するために電気を消して、シャドーボクシングをするなど「戦い」という意識だった。だから、仲良さげに中山のことを「ヒデちゃん」とは、かたくなに呼ぼうとしなかった。

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