ジャニー喜多川氏の申し子 “後継者・滝沢秀明”までの軌跡

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 滝沢も週刊新潮誌上でインタビューに応じ、「ジャニーズが好きで、もっと良くしたい。そして、ジャニーさんが思い描いているものを形にしたい思いが強かった」と決意のほどを語っている。

■滝沢がたどった異例の出世コース

 13歳でジャニーズに入所した滝沢は、異例の出世コースをたどっている。鈴木保奈美松嶋菜々子らとの共演を経て人気になり、今井翼(36)とコンビを組み歌手活動も開始。順風満帆にスター街道を歩んでいた。2005年には大河「義経」で史上最年少の主役を務めるまでの人気を博した。さらにジャニー氏が「和に特化した舞台をつくりたい」と「滝沢歌舞伎」を演出。毎年の恒例にまでなった。「絵に描いたような美少年が今後、どう進化するのか」と期待が高かっただけに、引退を惜しむ声も少なくない。滝沢によれば、“タッキー&翼”の相方の今井がメニエール病で療養中でもありコンビを解散したことが(今井は事務所退所)引き金となり現役引退を決断できたという。タレント仲間からは「男らしい」決断と応援エールが起こる一方で、別な見方もある。

「ジャニー氏は滝沢を特別に買っていて、演舞場の舞台もジャニー社長の肝いりで始まりましたが、観客の大半はファンのリピーター。ジャニーズはファンのために舞台やコンサートをやり、テレビでは個々の活動で幅広い人たちにアピールする。滝沢もそうですが、舞台以外の活動は昨年主演した映画も今年のドラマもさほど話題にならず、舞台以外の活動がジリ貧なのは否めない。木村拓哉岡田准一のように役者としてさらなる期待感があれば、本人も事務所も引退まで決断しなかったのでは」(芸能関係者)

 それでも、ジャニー氏のジュニア発掘・育成法から舞台演出までもっとも身近で見てきたのが滝沢。ジャニー氏の継承者として、これほど適した人物はいないのも事実なのである。 (つづく)

【連載】ジャニーズ帝国“新体制”を徹底解剖

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