特別編<1>“1度エンジンが止まったら最後”という思いで…

公開日: 更新日:

 2017年に放送され、大好評だった帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)。その続編にあたる「やすらぎの刻(とき)~道」が4月からスタートする。放送開始を前に執筆舞台裏やドラマに登場する女優陣のエピソードなどを、脚本家の倉本聰氏に碓井広義氏(上智大教授・メディア文化論=写真左)が直撃。真っ白な雪に覆われた富良野のアトリエで行われた3時間を超えるロングインタビュー、5回連載でお届けする。

碓井 最近は1クール(3カ月)のドラマでも撮影前に台本が出来上がっているケースは珍しいですが、1年間かけて放送される新作は、全235話を書き終えたと伺っています。前代未聞ですよ。

倉本 2017年の12月中旬から書き始めて、昨年の11月1日に終えました。途中入院した時期もありましたが、全部で原稿用紙4700枚。大河ドラマでいえば、2年分の分量になるのかな。こんなに長い時間をかけて書いたのも初めてでしたが、一度エンジンが止まったら最後という思いで書き進めました。1日5箱のたばこを吸いながらね。そうそう、書き上げたお祝いにプロデューサーが僕が吸っている銘柄のたばこを235箱、プレゼントしてくれたんですよ。都内のあちこちを駆けずり回って苦労して集めたそうです(笑い)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした