<7>前座時代に円丈師匠主宰の「実験落語会」に誘われて…

公開日: 更新日:

 歌吾(4代目円歌の前座名)が入門した1978年当時、落語協会は前座見習の数が飽和状態で、正式な前座になるまで2年近くかかった。その間は師匠の付き人として雑用をこなす傍ら、新聞配達をして生活費を稼ぐ毎日だった。

 前座の同期生は立川談志門下の談吉(現談幸)と柳家小さん門下の小たか(現小三太)である。

「談吉は談志師匠も認める優等生で万事に気が利くやつ。小たかは『与太郎』で有名なダメ前座です。両極端の2人が仲間でした」

 前座になって3年目、新作落語の旗手と言われた三遊亭円丈(写真)主宰の「実験落語会」に誘われる。本来、前座は落語の基本である古典落語を勉強するもので、新作落語を演じるのは許されない。しかし、円丈はそんな慣例を無視して、前座にも新作をやらせた。

「もともと新作落語がやりたくてこの世界に飛び込んだので、渡りに船の誘いでした。作っている時からワクワクしました。当然出来は悪かったけど、ちょっとでも受けると快感が半端じゃない。何作か作った中で、一番好評だったのが『寿の春』です」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る