てれびのスキマ 戸部田誠
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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年福岡県生まれ、静岡育ち。福島在住の会社員時代、お笑い、格闘技、ドラマなどをこよなく愛する〝テレビっ子〟をこじれせ、「てれびのスキマ」というブログを開始。その独特な観察眼が水道橋博士などに評価され、新進気鋭のテレビライターとなる。「タモリ学 タモリにとって『タモリ』とは何か?」(イースト・プレス)、「コントに捧げた内村光良の怒り」(コア新書)など著書多数。

"残念"な性格を知っているからこそ松坂桃李は挑み続ける

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 松坂は学生時代にモデルデビューしたが、モデルの仕事は月2、3回しかない。そこで「経験のため」とまったく知らない世界にもかかわらず、飛び込んだのがテレビ朝日の戦隊モノ「侍戦隊シンケンジャー」(2009年2月15日~10年2月7日放送)のオーディションだった。

 約10年前のことだ。まさか受かるとは思わなかったが、主役であるレッド役を射止めたのだ。だが、演技経験はまったくなかった松坂は現場でずっと怒られ続けた。実際、番組開始当初、正直言って滑舌も演技も不安定。「この先、大丈夫だろうか?」と不安になる立ち上がりだった。

 しかし、そんな役者の成長を1年間見守るのも、このシリーズの醍醐味のひとつ。彼はその期待に見事に応えた。最終的には、みんなが「殿」と慕う説得力を持たせる魅力を放ったのだ。だから、いまでも彼のことを「殿」と呼ぶファンは少なくない。

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