興収1億円突破 映画「新聞記者」への嫌がらせが止まらない

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 安倍政権に渦巻く数々の疑惑や官邸支配に焦点を当てた政治サスペンス映画「新聞記者」をめぐり、奇妙な出来事が続発している。先月28日の公開直後から、公式サイトが断続的にサーバーダウン。29日の舞台挨拶で、主演した松坂桃李は「『新聞記者』のホームページがきのうパンクしたらしくて、みなさんの感想が多くて。それくらい熱量のある作品なんだなと」とネタにしていたが、どうやらそんな生易しい話ではないようだ。

「当初は観客の書き込み殺到でサーバーがパンクしたのかと楽観的に受け止めていたのですが、とんでもありませんでした。サーバー業者の説明によると、特定のIPアドレスから集中的なアクセスを受けた可能性が高いと。トップ画面の動画データに対し、同一のIPアドレスから人力ではあり得ない数のアクセスを受けているというんです。SNSに出している広告でもおかしな動きが出ていて、相次ぐ通報で掲載の制限を受けている状況。どういう人たちが、どんな目的でやっているのか。とにかく不気味です」(配給関係者)

 事実は小説よりも奇なりではないが、筋書きさながらの展開である。東京新聞社会部の望月衣塑子記者の同名著書が原案のこの作品は、権力とメディアの裏側、組織と個人のせめぎ合いに迫る。ギョッとするのが、政権の手足として動く内閣情報調査室の仕事ぶり。十数人の職員がPCに向かい、政権に都合の良い情報をネットにひたすら書き込み、情報操作を画策するシーンが何度も出てくるのだ。

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