著者のコラム一覧
星野陽平ジャーナリスト

1976年、東京都生まれ。早稲田大学卒。編著に「実録! 株式市場のカラクリ」(イースト・プレス)、著書に「芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反」「芸能人に投資は必要か? アイドル奴隷契約の実態」(ともに鹿砦社)がある。2017年には公取委で「独占禁止法をめぐる芸能界の諸問題」の講演を行った。

CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

公開日: 更新日:

「週刊文春」の直撃取材に当時ののんは「私は仕事がしたいです」と悲痛な叫びをあげていた。

「文春」の記事を巡っては、前所属事務所が名誉毀損で訴えていた裁判で、4月に前所属事務所が勝訴。文春側は即日控訴し、さらに記事のネタ元がのん本人であったことを公開。法廷での闘争は続いている。

 芸能界には引き抜き禁止・独立阻止という芸能事務所の鉄の掟が存在する。タレントは事務所の言いなりになるしかなく、反旗を翻した者は容赦なく干される。ブレークして事務所の稼ぎ頭のはずののんであっても、芸能界の秩序を維持するためには干されるのはやむを得ない。そんな不条理がまかり通ってきた。

 ところが、7月にジャニーズ事務所に対する公取委の注意が行われたことで風向きが変わってきた。

 8月にはNHKが2週続けてのんを起用し、「あまちゃん」も配信が再開。ユニクロなどCMの出演は多く、干されているとされながら、収入は日本の女優の中でもトップクラスだという。

 民放への出演こそないが、のんを取り巻く環境は着実に改善しつつある。今後も日本の芸能界の近代化を象徴するヒロインとして活躍が期待される。 =つづく

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手