日本語の勉強のため「水戸黄門」やニュース番組を見ていた

公開日: 更新日:

 85年に「大阪暮色」でのデビューが決まり、キャンペーンのためにナイトクラブやスナックなどを歌い歩いたことがありました。韓国で80年度MBC新人賞を受賞した私がなんでこんな苦労をしなければならないのかと事務所を恨んだこともありましたが、演歌の基本は大衆(お客さん)の前で会話を楽しんだり、スキンシップしながら歌うことが大切だということを知りました。

 私は最初の2つの事務所(第一プロダクションとタイガー・エンタープライズ)では月給制でした。儲け優先主義だと感じましたが、金額は別にしてお金の心配はしないで歌うことに集中できました。私は歌うことが大好きで、歌うことができればそれで満足だったのです。でも途中から事務所と私の方針がぶつかるようになりました。私はファンとのスキンシップを大切にしたい、そのためには舞台装置や照明、スタッフに関する経費でもお金をかけて欲しいという考え方でした。

 でも韓国でデビューした時から、自分のギャラが幾らかも無頓着だったんです。子供の頃から貧しい暮らしをしていたので、ちゃんと暮らしていけるだけの給料をもらえれば、それでよいと思っていたのかもしれません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    84歳の五月みどりが最期のパートナーと過ごす“やすらぎの刻”…経営するギフトショップは閉店

  3. 3

    五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年

  4. 4

    やす子は人間不信に…友人から借金を頼まれたら「さっさと貸して縁を切る」という新発想

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  1. 6

    1000円の小遣いでも嬉しかったほど安月給でも、「カネはない」など口が裂けても言えなかった

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    森保監督が38歳の長友佑都を日本代表に招集し続けるワケ…7月の中国戦はラスト通告だった

  4. 9

    やす子に“賞味期限切れ説”…1年前「24時間マラソン」で意図せずスターになるもTV業界の評判ダダ下がり

  5. 10

    阪神の独走を許した「巨人の大罪」…1点差にめっぽう弱い要因を元コーチ2人が看破する