著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

わが長男「甲子園」命名までの内なる壮絶ドラマ?

公開日: 更新日:

 しかし、人生というのはこれがなかなか順風満帆にはいかないもので……思わぬところから(まぁ当然かなあ?)横やりが入ったのだ。ママリンの母親が「実さん(俺の本名)、阪神の大ファンなのはわかってますけど、産まれたこの子もいずれ大人に成長していくわけですから、甲子園というのはどうかと私は思うんですが……もう少しホラ、一般的というか、普遍的というか、ネチネチネチ……」。ガーン!!我が家に明智光秀の本能寺の変が出たー!! いや、どこか周囲から反対意見もあろうかと少しは思ってはいたけど、ウ~ン、身内から出たかァ!?

 しかし、俺はもちろんママリンも甲子園だけは譲れない!! 一方、あちらも、「どうか甲子園を考え直してもらえないか」とお互い一歩も引かないままに出生届の一応の時限と思われる2週間がジワジワと迫ってきたのだった……。

「窮鼠猫を噛む」。追い詰められた俺はついに大勝負に出たのだ! 「お母さん、じゃ甲子園以外ならいいのですね?」「そうね、甲子園だけはちょっとねえ……」「わかりました、実は俺は阪神以外にもうひとつ、マラソンが好きなんです。だからイカンガーという名にしようと思います」。イカンガーはタンザニアの黒人ランナーで東京国際マラソンや福岡国際マラソンなどで優勝し、日本マラソン陣を怯えさせるランナーであった。

 勝負は一瞬にしてついた。「実さん、甲子園にしましょう!!」。こうして我が子・甲子園は誕生したのであった。

 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    福山雅治「ラストマン」好調維持も懸案は“髪形”か…《さすがに老けた?》のからくり

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  1. 6

    福山雅治イメージ大暴落…「路上泥酔女性お持ち帰り」発言とファンからの"賽銭おねだり”が時を経て批判集中

  2. 7

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  3. 8

    山﨑賢人&広瀬すず破局の真偽…半同棲で仕事に支障が出始めた超人気俳優2人の「決断」とは

  4. 9

    福山雅治がフジ第三者委「有力番組出演者」と認めた衝撃…NHKの仕事にも波及不可避、ファンは早くも「もうダメかも…」

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  2. 2

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  3. 3

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  1. 6

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    福山雅治“ローション風呂”のパワーワード炸裂で主演映画とCMへの影響も…日本生命、ソフトBはどう動く?

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 10

    国民民主党・玉木代表が維新にイチャモン連発! 執拗な“口撃”は焦りの裏返しなのか?