映画批評家・前田有一氏が厳選 寝正月に外れナシ10本紹介

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 中国映画の大ヒット作なら「ペガサス/飛馳人生」。落ちぶれたレーサーが幼い息子のため、無謀なレース復帰を目指すドラマ。ベタベタな人情コメディーであり、かつ超本格レース映画である本作は、大衆から絶大な共感を得て、中国では「君の名は。」を軽く超える興収280億円を稼ぎ出した。

 ハン・ハン監督は元レースチャンピオンの異色の経歴を持つため、レースシーンのディテールと見せ方はハリウッド映画よりもうまい。

 日本製アクション映画ならば、不殺の掟を守る休業中の殺し屋を描いた「ザ・ファブル」がいい。南勝久の大人気漫画を岡田准一主演で、映像派の江口カン監督が実写化。原作ファンなら恐るべき再現度の高さで殺し屋を演じた岡田の役作りに、未読者ならばかつてない1人対集団のガンアクション演出に驚かされるはず。格闘家でもある岡田はスタント振り付けも担当、役者離れした体術のキレと銃さばきは、アクション映画マニアでも満足できるレベルだ。

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