映画批評家・前田有一氏が厳選 寝正月に外れナシ10本紹介

公開日: 更新日:

 中国映画の大ヒット作なら「ペガサス/飛馳人生」。落ちぶれたレーサーが幼い息子のため、無謀なレース復帰を目指すドラマ。ベタベタな人情コメディーであり、かつ超本格レース映画である本作は、大衆から絶大な共感を得て、中国では「君の名は。」を軽く超える興収280億円を稼ぎ出した。

 ハン・ハン監督は元レースチャンピオンの異色の経歴を持つため、レースシーンのディテールと見せ方はハリウッド映画よりもうまい。

 日本製アクション映画ならば、不殺の掟を守る休業中の殺し屋を描いた「ザ・ファブル」がいい。南勝久の大人気漫画を岡田准一主演で、映像派の江口カン監督が実写化。原作ファンなら恐るべき再現度の高さで殺し屋を演じた岡田の役作りに、未読者ならばかつてない1人対集団のガンアクション演出に驚かされるはず。格闘家でもある岡田はスタント振り付けも担当、役者離れした体術のキレと銃さばきは、アクション映画マニアでも満足できるレベルだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン