著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

野蛮人トランプよ、早いとこ弾劾されて消えてくれないか

公開日: 更新日:

 中東諸国はいつまで血を流すつもりだ。アメリカ軍もいつまで介入してるんだ? いい加減、引き揚げたらどうなんだ。両者の宗教はどっちも融通の利かない一神教だ。どっちも他教の神は邪教だし許さないのだ。とんでもない屁理屈の宗教だと思う。でも、どっちも神などそっちのけで殺しあってるだけだ。もともと中東地域は「石油」という財宝が埋まっていたから、シマ(縄張り)争いが始まっただけだ。イランは宗教にとらわれた小国だし、トランプ政権なんぞ「特定抗争指定暴力団」そのものだ。こんな両国に世界中が脅かされている。情けないことだ。日本がわざわざこんな地域に、自衛隊など出す必要もない。どだい、クソな話だろう。

 野蛮人トランプには何を言おうが無駄なことだが、ここで、故・井上ひさしの冒険小説「下駄の上の卵」を改めて紹介したい。1946年、終戦直後の山形の田舎と焼け跡の闇市の東京を股にかけた戦争孤児たちの自由で平和な群像劇だ。実は、これを映画化したいのが今年の抱負。イラン革命防衛隊の司令官はどんな自国の文学に触れながら戦争をしてきたのか知らないが、人は考えて生きる葦だということをちゃんと教えてやりたかった。トランプ、おまえには教えることはない。それより早いとこ、弾劾されて消えてほしいものだが。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然