野性爆弾くっきー!さん 「爆飲み潰れ」が5年周期で訪れる

公開日: 更新日:

カッコいい飲み方をつねに模索

 20代に一緒に飲んでたのは吉本の同期ではシャンプーハットのてつじとか、次長課長の井上(聡)、河本(準一)と。

 先輩たちに付き合って「もっと飲めよ」と言われるのがイヤでしたし、大勢で群れて飲むのがイヤやった。

 僕や次長課長とか、ブラマヨの吉田さんは「しんどいからやめとこう」と、先輩たちが大勢いる打ち上げには行かず、自分たちだけで飲んでました。僕らの世代から、無理して先輩の酒には付き合わなくなったかもしれないですねぇ。

 僕らだけの酒席ではマンガや映画や音楽の話。「キン肉マンが実写化されたら、だれが演じたらいいか」「北斗の拳なら俺はなんの役だ?」とかそんな話で盛り上がる。お笑いの話はしませんでした。酒の席でお笑いを熱く語るのって、恥ずかしくないですか?

 僕には5年に1回の周期で訪れる「爆飲み潰れ」があるんです。普段通りの飲み方してるのに、その日だけはアカン。突然「大」をしたくなってトイレに行き、下痢の状態でしていると、吐き気がしてきて「大」を中断して肛門の筋力で尻に蓋をして、便器に吐く。

 でも、嘔吐する時って体のすべての穴を開放する力が働くじゃないですか。だから地べたに「大」をまき散らしちゃう。「イカン、イカン!」と慌てて便器に座り、しているとまた嘔吐したくなる。それを繰り返してるうちに究極の酔いがきて、トイレで寝てしまう。普段はそんなこと絶対ないのに。

 ヘタしたらキッチリ5年に1回の周期でそうなる。たぶん潮の満ち引きや、地球の回転でそういう周期になってるんでしょうね。そういえば「爆飲み潰れ」する夜はスーパームーンだし、人体と月との関係なのか(笑い)。

 あるテレビ番組では、僕の寿命が10年とか言われましたけど、いたって健康ですよ。最近はビールをいただいたら後にハイボールを5杯くらい。その後、バーで締めて帰る大人の飲み方。今が一番カッコいい飲み方やっちゃってるって感じ。ハハハ。最後にバーって、カッコいい飲み方の究極じゃないですか。

 もし、カッコいい飲み方がファッションのように一周するなら、公園で鬼ころしを飲む日がまた来るのかも。もう年だから、その時は鬼ころし片手に腹巻きをまいて公園をウロチョロしたいですね。

▽本名:川島邦裕(かわしま・くにひろ) 1976年3月、滋賀県生まれ。お笑いコンビ・野性爆弾として94年から活動。絵画やバンド活動も行う。現在の芸名は「くっきー!」。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」