コロナとテレビ<下>メディアとしての矜持がかかっている

公開日: 更新日:

 代理店筋によると先月のあるテレビ局の収入は、昨対比でマイナス40%、2011年の「東日本大震災」の時の広告収入減をはるかに超えることが確実だという。収録も中止になり、新しいコンテンツがなくなったことに頭を抱えている。「だったら再放送していればいいじゃないか」という人もいるが、民放だと広告収入が減ってしまうのだ。

 しかし、公共放送のNHKだけは違う。収入源は受信料なので、収入面で世間の影響を受けない。受信料を支払っている視聴者に多少の増減はあるかもしれないが、コロナでも昨対比は100%なのだ。広告クライアントのことを気にせず番組制作ができるし、大河ドラマ紅白歌合戦など素材は潤沢。こんなときこそNHKの映像アーカイブとしての存在意義が際立つ。

 ここで各局一律の対応をするか、予想もしないユニークなコンテンツを繰り出すかは、まさにテレビメディアの矜持がかかっている。それは、歴史的傑作映画の解説付き放映でもいい、名人による落語の生放送でもいい、名音楽家による生演奏でもいい。テレビは安易に再放送などせずに各自のチャンネルの名を上げて欲しいものである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    橋本環奈に近日ゴールイン説が再浮上…破局説も流れた中川大志と表参道デート&高級パジャマ

  2. 2

    映画「エルヴィス」にはガッカリだったが、今度の「Michael/マイケル」はいい!

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    国民民主に公認取り消された娘が自死、母親も追うように…党内を震撼させた玉木代表の「長文釈明」

  5. 5

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ

  1. 6

    2学年上の櫻井翔に諭されて堀越高校に進んだ松本潤のかけがえのない出会い

  2. 7

    天皇皇后が訪問したオランダ・ベルギーの次期王位は「女王」に…欧州では男系優位の「サリカ法典」は過去のもの

  3. 8

    二宮和也"嵐解散"発言が物議…再始動を望むファンに突きつけた現実と意外な肯定意見

  4. 9

    高額療養費制度があるから医療保険はいらない? 病院の窓口業務を行う筆者が実際に骨折して感じたこと

  5. 10

    高市首相また国会で火ダルマ…中傷動画や暗号資産疑惑めぐり“小芝居”炸裂の答弁修正