(3)週3回、息が上がるくらいの速さで30~60分歩く
2000年からスタートした「健康日本21」(厚労省)は、健康寿命(自立して生活できる期間)の延伸を目標に掲げています。元気な高齢者を増やして医療・介護費用を抑え、現役世代の負担を減らそうという狙いがあります。
日本人の健康寿命(2022年)は、男性72.57歳、女性75.45歳で、平均寿命との差がそれぞれ8.48歳、11.64歳。つまり、8~11年は医療や介護の世話になることを意味します。この差を縮めるための対策として挙げられているのが、予防医療、介護予防・フレイル対策、認知症予防で、そのために適度な運動(歩くことなど)が勧められています。
これまでも触れましたが、歩くことは心肺機能を高め基礎代謝を上げるだけでなく、血圧や血糖値の改善、生活習慣病予防や認知症予防にも効果があるとされています。歩くことは、巡り巡って医療・介護費用の節約にもつながるというわけです。
「健康日本21(第3次)における身体活動・運動の目標」では、1日の目標歩数は20~64歳が8000歩、65歳以上が6000歩と設定されています。


















