著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

円錐角膜(2)中等症以上になるとハードコンタクトレンズで視力を確保

公開日: 更新日:

 角膜が徐々に変形して視力が低下する目の病気、円錐角膜(えんすいかくまく)。今回は中等症以上の円錐角膜の治療についてお話しします。症状が進んで中等症以上になると、不正乱視が増えるのがこの病気の特徴。乱視のある片目で物を見た際に、物が何重にもぶれて見えてしまうようになります。

 角膜(黒目)の中心部分が薄くなり、薄くなった部分は目の内側からの眼圧に耐えきれなくなり、円錐状にとがって突出してくる。それが円錐角膜です。

 中等度以上となると眼鏡や専用のソフトコンタクトレンズでの矯正は難しくなり、ハードコンタクトレンズを使って視力を確保することとなります。「ハードコンタクトレンズは異物感が気になる」「目に痛みが出る」という方には「強膜レンズ」での治療があります。強膜は、いわゆる白目のことで、角膜には触らずに強膜で支えるレンズとなります。そのため、異物感はあまりないといっていいのですが、国内では未認可のため高額となります。1枚の価格は5万~8万円です。2~3年程度は使用できます。

 ここからさらに円錐角膜が進行するとどうなるか。突出した角膜とハードコンタクトレンズが擦れて痛みを伴ったり、突出した角膜と角膜周辺のカーブが大きくなるせいでレンズが外れやすくなったりなどの症状が出てきます。擦れが出て長時間の装用が難しくなった患者さんには、ソフトコンタクトレンズの上にハードコンタクトレンズを装用する「ピギーバック」という方法をすすめることもあります。ソフトコンタクトレンズを装用することで、角膜とハードコンタクトレンズが擦れて出る痛みを緩和でき、視力も矯正できます。ただ、2枚のレンズを常用するため、手間とコストがかかり、角膜への酸素供給は悪くなるという問題もあります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深