著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

感染防止策を徹底…劇団カムカムミニキーナを見習うべきだ

公開日: 更新日:

 このように、一つことが起きてしまえば、さまざまな方面に迷惑が及ぶ。

■千秋楽後も2週間は自宅待機

 各劇団の対応はさまざまだが、徹底していたのは座員に八嶋智人くんや山崎樹範くんを抱える劇団カムカムミニキーナである。先日上演した「猿女のリレー」では検温、消毒はもちろん、劇場での場当たり稽古まで全員フェースガードとマスクを着用。会場での物販はなく、すべて通販。面会禁止。終演後の出演者同士の飲み会もなし。打ち上げもなし。そして千秋楽後、原則としてではあるが劇団員は2週間可能な限り、自宅待機。ここまで徹底した劇団はなかなかないのではないか。

 コロナへの対策はまさに戦い。ただマニュアル通りに除菌と検温だけすればよいというものではない。座長である松村武くんの英知と真摯さが底力を生む。優秀な隊長のもと誰一人命を落とさぬ戦いが大事なのだ。もちろん出来上がった作品も素晴らしいものであったことは言うまでもない。

 東京の感染者数が増え続ける現在、東京における公演関係者は明日に不安を抱えながら演劇公演を模索している。観客席50%では黒字にならない。それでもいつか100%になるその日に向けて歩きだしている。

 私も含めて、スタッフ・キャスト、そしてお客さまの一層の警戒と予防をお願いしたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」